泉平 izuhei

FOOD LOSS AND ENVIRONMENT

食料ロスと環境

  • 日本の廃棄食料は年間で632万トン
  • 食品ロスは、環境にも大きな影響を与えている
  • 国内のCO2排出量のうち、約8割が企業・公共部門から排出されている

-“命を救える食品”を捨てているということ―

まだ食べられるのに捨てられている食べ物、いわゆる「食品ロス」が日本では年間約632万トンにも上る。
これを日本人1人当たりに換算すると、毎日お茶碗約1杯分(約136g)のご飯の量を捨てていることになる。
私たちは多くの食べ物を輸入しながら、大量に捨てているのだ。
FAOの発表によると、世界では年間13億トン近くもの食品が廃棄されており、これは世界の飢餓人口10億人を十分に養えるほどの量に当たるという。


国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」に関する報告書によれば、最終的に廃棄される食品の生産に使用されるエネルギーは、温室効果ガス排出の大きな要因にもなっている。

食品ロス

京都議定書では、温室効果ガスの中でも排出量が多い数種類を削減対象と定めています。
定められているのは、最も多い二酸化炭素を始め、メタン系・一酸化二窒素(亜酸化窒素)・六フッ化硫黄・フロン系の物質です。
こういった物質を大量に排出している国や企業が他の地域で排出されている温室効果ガスを減らすことで、自身の排出量削減対象になるような「排出権」というシステムもあり、各国で対策が進められています。

また、温室効果ガスの中でもフロンガスは、オゾン層を破壊する物質として以前からウィーン条約やモントリオール議定書によって日本などの先進国での、製造および輸入が禁止されています。
しかし、発展途上国での使用は認められているため温暖化防止を推進していく上で大きな問題になっています。

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